「乳房」と名のつく場所散歩「乳房榎」「赤塚乳房大神」前編 ー歩こう⑤ー

 

「乳房榎」って何だ?

 板橋区の道端に立てられている、観光案内地図。
いつも素通りしている地図から、「乳房」という単語が、ドーンっと、目に飛び込んできました。
乳癌になってから、「乳房」って単語に敏感になっているから、幻視ねと思いつつも、近づいて、よく見直してみたら、あるじゃないですか、「乳」「房」の文字。

それは、えっと、「乳房大神の碑」
こ、これは!
おっぱいの、えらい神様が近くにおられるのか ⁈

 この日以来、この場所が、ずっと気になっていました。
調べてみると、この「乳房大神の碑」は、「乳房榎(ちぶさえのき)」というお話と、つながりがあるようです。
「乳房大神の碑」にある樹齢1800年のケヤキの大樹は、「乳房榎」のお話の中に出てくる木のモデルの一つとされ、乳房の病に霊験があると、信仰の対象となっているようです。

 それでは、「乳房榎」とは、どんなお話なのでしょう。
どうやら、落語の演目として知られているようです。
地元の昔話をもとに、三遊亭圓朝が創作した、長編の怪談噺の傑作だそうです。

板橋区のホームページに、あらすじがありました。


ホームページの気になる部分を、一部、引用します。

「松月院の境内には、乳房の形をしたコブのある榎があった。そのコブからしたたる甘い雫は、乳房の病を治し、乳の出ない女も乳が出るようになるという」

すごくないですか。
「この榎に会いたいっ!」と、居ても立っても居られなくなりましたが、残念ながら、実在するものではないようです。
ですが、松月院には、石碑とモデルになった榎があるとのことでした。

いろいろ調べているうちに、落語というものを聴いてみたくなりました。
You Tubeで、桂歌丸さんの「乳房榎」をみつけましたので、こちらを聴いてみることにしました。



怖い話のなかに、人情あふれるやりとりもあって、すっかり噺にひきこまれました。

話が長いのは無理という方は、こちらがおすすめです。☟



動画を見たら、ますます、ゆかりの地を歩いてみたくなりました。

本日の散歩コース



都営三田線の新高島平駅をスタートして、赤塚乳房大神と松月院に寄り、高島平駅をゴールにします。
途中、目を引くものがあったら、寄り道もしたいと思います。

グーグルマップさんが、5.5㎞あるよと教えてくれています。
距離もそこそこあるし、初めて歩く道も多いので、迷子にならず歩きとおせるでしょうか。
とりあえず、行けるところまで、GO! GO!

お読みくださっている皆さまも、ご一緒に、画面散歩いかがですか?
平癒を祈りに、さぁ、いよいよ出発でーす。

ー後編へ続くー

続きは、こちらです。☟

2021.10.28


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