術後1年 定期検診 2021.12.3 ー持病は乳癌⑦ー

 はじめに

 久しぶりに眠れなくて、朝方、ツイッターのほうで弱音をもらしました。
そうしたら、たくさんの癌サバイバーの皆さまから、♡と、無事を祈っていただく返信をちょうだいしました。
ありがとうございました。
ご心配をおかけします。

また、私と同じような経過をたどっている方々に、少なからず、不安を与えてしまったかも知れず、そうであったら申し訳ないです。
不安を感じる方は、この先を読まずに、そっとページを離れていただくことをお願いいたします。

こちらのブログへも、お訪ねくださる方が多く、一人じゃないと心強く感じ、有難く思いました。
それだのに、私のほうは、様子をお伝えするブログが書けておらず、すみませんでした。

通院記録は、自分の中では書き易いはずなのに、病院から帰ってきてから、ずっと、つまらないことを考え続けて、全然、言葉が出てこなくなりました。

堂々巡りのつまらない考え

センチネルリンパ生検をやらなかったこと
私は、選択ミスをしてしまったのではないか

グレード1でKi67が10%の生検結果だったのに
6ヶ月後に、もうリンパ節再発の疑いがかかるなんて、どういうことなのか

約1年にわたって、毎朝規則正しく、1日も欠かさず、アナストロゾールの服用を続けているのに
私は、ホルモン剤の効かない2割に入っているのか

かつて見たルミナルA、ステージⅡAの生存率が頭にちらついて、100から、それを引いた数字を意味もなく出してみた
私は、その中に入るのか

 そんなこと、似たようなことを、ぐるぐる頭の中で反芻しました。
何周もしたあとに、慰めにもならない「生き物の行きつく先は、みんなおんなじじゃないか。人の一生なんて泡みたいなもんだと、誰かが言ってたし、長い短いなんて大差ないこと。辿る道が違うだけ、ただそれだけ」なんてことを言って、このネガティブなループを止めようとしました。

 本当、癌とは、つまらない病気です。
がんばっても報われない。
いや、それ以上に、私がつまらない人間になってしまいました。
とりあえず、結果を聞きに行く日まで、忘れようとしたり、くよくよしたり逡巡しつつ過ごします。
前置きが長くなりましたが、ここから、術後1年の検診の内容となります。

通院の記録

○この日の流れ
採血 ➡ エコー ➡ CT

○お会計
¥10,230 (保険診療 3割負担)

採血

腫瘍マーカーは、以下の3つの検査が入っていました。
・CEA 消化器系の癌、転移性肝癌、乳癌
・CA15-3 転移性乳癌(肝転移、骨転移)
・1CTP 骨転移

エコー

 いつも、主治医自ら、エコー検査をしてくれます。
術後6ヶ月の検診で、腋のリンパの腫れ6mmは、今回、8mmになっていました。
主治医が「あと半年待つのもありだけど、気になるから、細胞診やろうか」と提案がありました。
私も、この状態で、半年は待てませんのでお願いしました。
主治医はどこかへ電話をして「細胞診やるから」と伝えていました。

穿刺吸引細胞診
(先生曰く採血の針より)細い針を疑いのある場所へ刺して、細胞を吸い出す検査となります。
局所麻酔なしです。
(ツイッターでは、「穿刺吸引?針生検」とつぶやきましたが、正しくは上記の名称の検査でした)

 思い返せば、初発の時、私はセンチネルリンパ生検をやりたくないといい、手術中に主治医の見立てで、リンパ節を6個とってもらい、その1個に転移がありました。
今回の疑わしい8㎜のリンパ節の腫れから、癌細胞が見つかったら、この先どうなるのだろう?
細胞診の準備が整うまで、主治医に思いつくままに質問しました。

主治医 他に転移がないことを確認して、再発がリンパ節だけなら、手術で腋のリンパ節を多めにとる。そのあと、放射線をやるかもしれない。

私 日帰り手術ですか?
いや、前と同じ全身麻酔の手術ね。

傷はどんな残り方をしますか? 腋の下、えぐれてしまいますか?
傷は、3cmか4cmくらい。えぐれるというより、脂肪で、前回よりも、もう少し腫れると思う。

腕、上がりづらくなりますか?
また、ちゃんと動かせるようになる。

6ヶ月のときより、大きくなったということは、薬が効いていないということですか?
うーん。薬を変えることを考えてもいいかもしれない。

再発の可能性、高いですか?
なんとも言えないけど…

そうじゃない場合も?
もちろんある。

 私のしょうもない質問に、主治医は親身になって答えてくれました。
そうこうしているうちに、ワゴンのガラガラいう音が近づいてきて、看護師さんが「先生、遅くなってすみません」と言って入ってきました。

針を刺して吸引して、それを2回やって終わりました。
この穿刺吸引細胞診は、今まで何度か経験がありますが、今回は痛くなかったです。
腋の下の感覚が戻っていなくて、いまだに他人の皮膚みたいに感じる部分があって、そのおかげだと思います。
それより、針を刺したとき、もう失ってしまった乳首へ向かって、電気が走るようなチリチリとした痛みが走ったことが驚きでした。
消毒してもらって、絆創膏をペタッと貼ってもらって、細胞診は終わりました。

 家に帰ってから、絆創膏をはがして、針を刺した位置を確認しました。
乳癌の手術をした痕、体側のほうの傷痕の端から上に1cmくらいのところに、ぽちっと針穴が見えました。

CT

 CT検査は、服を着たまま寝ているだけでいいので、楽ちんで好きです。
今回は、ユニクロのエアリズムの前あきブラで行きましたが、プラスティックのスナップが4個ついていても、そのままでOKでした。
どうか、遠隔転移よ、映らないでおくれ、と念じながら、検査を受けました。


 以上が、今回の通院の様子となります。
細胞診がなければ、7日に結果を聞く予定でしたが、14日に変更になりました。
もし、結果が再発とでたら、主治医に「根治、目指せますか?」と聞いてみたいですが、言えるでしょうか…私。
どんな返事が返ってきても、根治を諦めたくない気持ちでいます。

結果がわかりましたら、またお伝えいたします。
今日も、お付き合いいただき、ありがとうございました。

2021.12.5

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