おすもうと歴史の街、両国を歩く ー歩こう⑦ー

 

待ち合わせは、江戸のれんで

両国ステーションギャラリー


 JR両国駅、通過することはあっても、下車するのは、初めてのような気がします。
西口の改札内に、さっそく気になるものを見つけました。

両国ステーションギャラリー

3番線臨時ホーム入り口

待ち合わせ時間まで、まだ時間があるので、中に入ってみます。

赤い絨毯引きの通路。壁には、両国駅の歴史にまつわる資料が、奥までびっしりと、パネル展示されていました。
通路の中ほどに、黒いアップライトピアノが置かれていました。
ストリートピアノならぬ、ステーションピアノでしょうか。
若い男性が、すてきな音色を響かせていました。

通路のつきあたりは、入れないようにトリップゲートが設置されています。
覗き込んでみると、赤い絨毯の引かれた階段の上に、3番線ホームがチラッと見えました。

帰りに、同行者の一人が、ピアノを弾きたいというので、寄ってみたら、もう閉まっていました。(オープンは、10時から17時)

江戸のれん

 西口改札は、力士を描いた大きな額が何枚も壁にかけられ、天井には「満員御礼」の垂幕がかかり、力士の手形も飾ってありました。
おすもうの街に来たのだなぁ~と、きょろきょろしながら、待ち合わせ場所へ向かいます。

江戸のれん

駅を出て、すぐ右側が待ち合わせの場所の「江戸のれん」です。
中央に土俵があり、周囲と2階に飲食店、それから、観光案内所と土産物店もありました。
広くて、屋根もあって、ベンチもたくさんあって、両国初上陸のスズメに優しい待ち合わせ場所でした。

今日の散歩コース

両国駅 ➡ (ランチ) ➡ 旧安田庭園 ➡ 江戸東京博物館 ➡ すみだ北斎美術館 ➡ (ディナー) ➡ 両国駅

 江戸東京博物館と、すみだ北斎美術館。同日の入館で、先に行った施設のチケットの半券(電子チケットの場合は購入画面)を提示した場合、後から入る施設の常設展の観覧料が2割引きになります。

旧安田庭園


池とビル

橋

 中央の大きな池が印象的な庭園でした。
こちらの池は、ところどころに池に下りられる階段があり、水辺のすぐ近くまで行くことができます。
大きな鯉や亀たちが、ゆらゆらと泳ぎながら、近寄ってきてくれました。

駒止井戸

庭園内に史跡もあり、「刀剣博物館」なるものもありました。
ゆっくりと散策しながら、水辺で日向ぼっこもできて、気持ちの良い庭園でした。

江戸東京博物館

実寸大の日本橋

 今日の外歩きは、コロナの感染者数が減って、本当に久しぶりに仲間たちに会えることを愉しみにしてきましたが、それと同じくらい、ここに来られることが愉しみでした。
東京の学校へ通った人たちは、社会科見学などで、一度はここに、来ているみたいですね。
私は、テレビでしか観たことがなくて、もう、わっくわくでした。


江戸の町のジオラマ

細かく丁寧に作られたジオラマを見ていると、その世界に入ってしまいそうになります。
ジオラマで再現された江戸・東京の街並みや、実寸大に再現された建物の展示などがたくさんありました。
住宅の展示などは、一泊してみたくなるほど、よくできていて…( *´艸`)
なかでも、これ。 

昭和の団地

昭和時代の団地。
私は、子ども時代を公団の団地で過ごしましたので、まさかまさか、ここで団地と再会できるなんてと、感激しました。
玄関扉の質感、牛乳受け、台所やベランダの規格…
観ていると、懐かしい子ども時代を思い出し、胸がいっぱいになりました。

 他にも、江戸時代の、大名が乗る籠や魚売りの天秤。
明治時代の、人力車や自転車など…。
乗ってみたり、担いでみたり、体験できるものも、たくさんありました。
人々の暮らしの道具などの展示もたくさんあり、とても興味深かったです。

 江戸から、現代の東京へ。歩きながら、時代の変化を体感できて、大満足でした。
難しい戦争の展示もあって、すごいなぁと感じました。
給食や、ルーズソックスの展示を観ながら、自分の生きた時代のものが、博物館の展示資料になっているなんて、不思議な感じがしました。

 江戸東京博物館は、入場料600円で時代をワープできる、お得で楽しすぎるワンダーランド博物館でした。

すみだ北斎美術館


すみだ北斎美術館

 先鋭的な外観にびっくりしました。
この建物が、江戸時代から現代に至っても、先鋭的な画法で人目を惹きつけて離さない北斎の美術館であるとは、なんとも粋だなぁと感じました。

さて、江戸東京博物館のチケット購入画面を入口で見せて、2割引きの観覧料を払って、中へ入りました。
今回は、常設展だけにしました。
常設展の作品は、すべてレプリカだそうです。
入口から一周回ることで、北斎の画風の変化がわかりました。
タッチパネル式の説明モニターが各所に埋め込まれているのですが、他の方がいらっしゃると覗き込むこともできず、また、たまたまモニターが空いたので、使ってみるも、扱いきれなくて断念…
使いこなせなければ、せっかくの文明の利器は、良さを発揮できないですね。

出口付近に、びっくりの展示物が!
絵を描く北斎

絵を描く北斎さんのリアルなこと!
動くのですよ。
こんな風に絵を描いていたのですね。

 北斎の絵師としての一生を概観するなら、常設展で充分だと思います。
でも、作品を味わうなら、企画展へも行った方がよかったなと…こういうところで、節約してはダメですね。
近いうちに、もう一度、ゆっくりと見て回りたいと思います。

食事をした場所

 今回、食事の場所が大当たりだったので、紹介させていただきます。
どちらも、味・ボリューム・お値段とも、申し分ないお店でしたので、お近くに行かれた際には、ぜひ、行ってみてください。
おすすめしまーす♡

両国テラスカフェ


 ランチの場所はこちら、「両国テラスカフェ」で。
旧安田庭園のお隣にあります。
見た目は、小さな一軒家かな?と思うのですが、門扉をくぐると、中は広く、テラス席・こたつ席・テーブル席と、それぞれ趣の異なるステキな空間からなるお店になっていました。

ステーキ

サラダ

ステーキは、切り分けてしまった後の画像ですみません。
どちらも、メインの一皿になりまして、ランチセットでは、メイン一皿に、スープやパンなどがついてきます。
一皿が大きくて、ボリュームがあります。
ひとりで1セットを食べるもよし、人数分、いろいろなランチセットを頼んで、分け合って食べるのもよいと思います。
ピザとステーキとサラダのランチセットを頼みましたが、どれも本当においしかったです。
ちなみに、ホットコーヒーも、大~きなカップで供されました。

築地食堂 源ちゃん


 お夕飯は、江戸のれんの2階の「築地食堂 源ちゃん」へ。
広々とした店内。注文してから、お料理が運ばれてくるのが早かったです。
私がいただいたのは、こちら。

海鮮丼

海鮮贅沢丼。1,090円。
ひつまぶしのように、お茶碗によそって、いろいろな食べ方でいただきます。
1杯目はお醤油で、2杯目はゴマ醤油で、3杯目は薬味とお出汁をかけてお茶漬けみたいにサラサラと。
海鮮もご飯も、おどんぶりにずっしり盛られていて、お腹いっぱいになりました。
お魚も美味しくて、どの食べ方も…特にお出汁で食べたのがとっても美味しくて大満足でした。


 歩いて、食べて、いろいろなものを観て楽しんで、充実した半日でした。
いかがでしたでしょうか?
最後まで、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

2021.11.27


コメント